豊田合成は9月7日、生産工程の省エネ事例などを社内で共有し、エネルギーのムダをなくしていくための教育施設「省エネ道場」を美和技術センターに開設したと発表した。同社は仕入先などとも好事例を共有し、サプライチェーン全体のCO2削減に向けた取り組みを推進していく。
同社は、工場の電力・熱などのエネルギー消費量を減らす「省エネ」(電力総使用量の低減)と、太陽光・風力発電といった「再生可能エネルギー導入率の向上」(電力源の切り替え)により、生産活動におけるカーボンニュートラルの実現を目指している。
省エネ道場では、ヒートポンプの省エネ効果をヒーターとの比較で体感するコーナー、エアコンプレッサーから送られる空気の漏れや配管の長さなどによる動力損失の事例、同社がEサーモジェンテック社と共同開発中の設備の排熱を電力に変換できる「熱電発電」の新技術など、計15事例を紹介している。