積水化学工業は9月6日、同社の100%子会社である積水成型工業が抗ウイルス剤・炭酸カルシウム配合ポリプロピレン樹脂系成形品において、成形品に付着した新型コロナウイルスオミクロン株の減少を確認したと発表した。
カチオンポリマー系抗ウイルス剤と炭酸カルシウムなどをポリプロピレン樹脂に配合した成形品の抗ウイルス性能試験を日本繊維製品品質技術センターへ委託し、ISO21702に基づき新型コロナウイルスオミクロン株への効果を確認した。その結果、抗ウイルス剤練り込みタイプの成形品においてウイルス数が99%以上減少した。試験の測定条件は作用温度25℃、作用時間24時間で、感染価測定法はブラーク測定法を用いた。
同社は今後、樹脂製畳表に活用することで、旅館・ホテルや飲食店、公共・福祉施設など不特定多数の人々が集まる場所での衛生環境づくりへの貢献が期待されるとしている。