BASFは9月13日、VALERAS(バレラス)のポートフォリオのプレミアムサービスとして、プラスチック添加剤の利用者に、複数の酸化防止剤と光安定剤の製品カーボンフットプリント(PCF)の提供を開始すると発表した。
同サービスを通じて同社はバリューチェーンにおけるCO2の透明性を高めていくことで、顧客の温室効果ガス排出量削減目標の達成をサポートしていく。独自のデジタルソリューションと認証済みの算出方法を用いることで、「Cradle―to―gate」(ゆりかごからゲートまで)のPCFを提供する。ゆりかごからゲートまでのPCFは、資源の採取から前駆体の製造、最終化学品そのものの製造までに発生する、温室効果ガスの総排出量で構成されている。
PCFは、新しいカスタマーポータルサイト「myPlasticAdditives」を通じ、プレミアムサービスとして提供される予定となっている。「myPlasticAdditives」は、規制、サステナビリティ、技術情報などの幅広いライブラリーにオンデマンドでアクセスできる便利で使いやすいデジタルソリューションであり、利用者は同社のサポートを受けながら効率化を図り、ビジネスプロセスを改善していくことができる。
第一弾として、Irganox(イルガノックス)、Tinuvin(チヌビン)、Chimassorb(キマソーブ)ポートフォリオの製品の算出データが提供され、今後はさらに製品が追加される。プラスチック添加剤のPCFはバレラスのポートフォリオの一部で、顧客に対して新たな価値あるサステナビリティ情報を提供することで、同社のプラスチック添加剤が最終製品のカーボンフットプリントにどの程度寄与しているかを理解できるようになっている。同社はバレラスを通じ、プラスチック添加剤事業の革新的なソリューションと製品によって、ポリマーのバリューチェーン全体におけるプラスチックのサステナビリティを高めることに取り組んでいる。