■ 夏季トップインタビュー
新規事業の拡大目指す
ニッタ 石切山靖順社長
中長期経営計画「SHIFT2030」が2021年度にスタートしたニッタ。「SHIFT2030」での新規事業の探索を更に推進している。石切山靖順社長に足元の状況などを聞いた。
◆足元の状況は。
第1四半期の売上高は210億2900万円で前年同期比2・3%増、営業利益は14億6600万円で同2・3%減、経常利益は34億700万円で同1・3%増となった。売上高については、物流業界、半導体業界向けが引き続き好調に推移した。利益面では原材料価格の高騰や販管費の増加、ロシア向け代理店向けの貸倒引当金の計上を行った事などの影響を受けたが、経常利益は昨年と比較すると僅かながらも増加となり、今期も良いスタートを切る事ができた。
◆セグメント別では。
ベルト・ゴム製品の売上高は69億7900万円で同13・1%増、セグメント利益は9億5200万円で同23・7%増となった。国内は物流業界向けや搬送用途に加え、工作機械向けも好調で大きく売上に貢献した。海外は、特に繊維業界向けが中国や欧州で好調に推移した。
ホース・チューブ製品事業の売上高は79億2700万円で同2・7%減、セグメント利益は2億5100万円で同54・4%減となった。ホース・チューブ製品は国内・海外ともに半導体製造装置向けが好調に推移した。
化工品事業の売上高は26億8400万円で同8・6%減、セグメント利益は600万円の損失となった。
国内では遮水製品が堅調な一方、鉄道部品が低調に推移した事の影響が大きかったが、足元では既に回復傾向にある。
3本柱のうち、