BASF、K2022で初公開 プラスチック添加剤バレラス

2022年09月27日

ゴムタイムス社

 BASFは9月26日、プラスチックとゴムの最大の見本市であるK2022において、プラスチック添加剤ポートフォリオのVALERAS(バレラス)を初公開する予定であると発表した。

 同社は、バレラスのポートフォリオのプレミアムサービスとして、複数の酸化防止剤と光安定剤の製品カーボンフットプリント(PCF)を提供する。これは発売開始したばかりのソリューション、イルガサイクルとレグセレンスを補完するものとなる。これら製品は他の新しい添加剤ソリューションとともに、同社の展示ブースで開催される「Creator Talks」で紹介される予定となっている。

 回転成型(ロトモールディング)品は、貯水タンクなどの屋外用途で一般的に使用されている。過酷な気象は、こうした用途で使われる製品の特性に大きなダメージを与える。ポリエチレン回転成形樹脂用に特別に設計された、イルガスタブシリーズのカスタマイズされた添加剤パッケージは、回転成形品の寿命を延ばすとともに、加工時の時間、エネルギー、コストを節約する。

 イルガテックCRテクノロジーは、個人向け衛生用品やフィルター用途の要件の高まりに対処できる、高度なメルトブローン不織布の製造を可能にする。同社はイルガテックCR25で、ろ過材として高い関心を集めるPPメルトブローンの改質を可能にするソリューションを導入する。このソリューションは、メルトブローンの製造業者が既存のラインに追加投資することなく直接導入できるため、特殊PP不織布製品の迅速な市場投入が可能になる。

 イルガサイクルシリーズには、さまざまな対象産業向けのマテリアルリサイクルプラスチックの特性を改善するために、特別に設計された添加剤ソリューションも含まれている。リサイクル業者はリサイクル材の品質向上の恩恵を受けることができ、加工業者はそれぞれの用途において、リサイクル材の含有量を増やすことができる。イルガサイクルは、ゲル形成などの課題に対処し、不純物の影響を軽減し、プロセスの安定性を高めることで機械的性能を向上させる。

 

バレラスを初公開

バレラスを初公開

 

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