三洋貿易は9月28日、海洋プラスチック問題の原因であるオーシャンバウンドプラスチック(OBP)を100%アップサイクルする世界初の企業Tide Oceanとライセンス契約を締結し、同社の高品質再生プラスチック「#tide」製品の日本市場への提供を開始すると発表した。
#tideのプラスチックは、海洋プラスチックごみ問題の原因であるOBPを回収し100%使用、アップサイクルして作られた高品質プラスチックで、未使用・非海洋廃棄のプラスチックを一切使わずOBPだけを原料とする世界初の技術により生産されている。OBPを使用しないプラスチックと比較しても遜色ない品質の高さと、容器、繊維、自動車部品などへも使用される用途の広さが魅力で、CO2排出量は従来品と比べ79%少ない環境に優しい製品となっている。
#tideのプラスチックを導入するメリットとして、①原料の種類が豊富で幅広い用途に利用可能、②環境保全・海洋美化に貢献できる、③途上国の雇用創成に貢献できる、④SDGs、脱炭素への取り組みを示すことができる、の4点が挙げられる。
導入実績は、飲料カップ、容器、家具、スポーツ用品、時計、アパレル、メガネフレーム、自動車部品等がある。
OBPの回収にあたっては、途上国の地域社会と連携しており、雇用の創出、公正な賃金の支払いに寄与している。#tideのプラスチックは、導入することで環境保全と途上国の地域社会に貢献できるプラスチックとなっている。