ダウは９月29日、タイにおいて、ライオンのタイ法人（ライオンコーポレーション）によるボディソープ「植物物語」ブランドで使われるリサイクル可能な詰め替え用パウチの開発に協力したと発表した。同詰め替え用パウチには、同社のテンターフレーム二軸延伸（ＴＦ―ＢＯＰＥ）用ポリエチレン樹脂ＩＮＮＡＴＥ ＴＦが使用されている。
ダウ・タイグループの素材科学における専門知識、同社のパックスタジオ・シンガポールによる独自の協働、およびＳＣＧケミカルズ（ＳＣＧＣ）の流通網を活用し、ライオンコーポレーションはビューティーケアブランド「植物物語」向けに、マテリアルリサイクルが可能な２００ｍｌと５００ｍｌのボディソープ用詰替用パウチを開発することに成功した。
今回の取り組みは、バリューチェーンパートナーと協力して詰め替え用パウチのリサイクル性を高め、パッケージの機能性と品質を維持することにより、温室効果ガス排出量を削減し、タイにおけるサーキュラーエコノミーを推進することを目的としている。
同社パッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部アジア太平洋地域コマーシャルバイスプレジデントであるバンバン・キャンドラ氏は、「消費者に向けてより持続可能な選択肢を提供するためには、バリューチェーン全体の協力と尽力が必要となる。ライオンコーポレーションやＳＣＧＣといった志を同じくするパートナーと協力し、タイの一般消費者のためにリサイクルしやすい詰め替え用パウチを開発する機会を提供できることをうれしく思う」と述べている。
新しく開発されたリサイクル可能なパッケージにより、従来のリサイクルしにくいパッケージを既存のリサイクルの流れに簡単に組み込むことができるようになったという点で、同社の画期的なＩＮＮＡＴＥ ＴＦ―ＢＯＰＥ樹脂にとって大きな成果となった。リサイクル可能な「植物物語」ボディソープの詰め替え用パウチは、旧来製品の代替となる予定であり、現在、タイ全国の百貨店やスーパーマーケットで消費者に提供されている。
詰め替え用パウチ
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