小学生向け化学教室を開催 ランクセス、エコをテーマに

2022年10月04日

ゴムタイムス社

 ランクセスは9月29日、子どもたちに楽しみながら地球環境や化学の知識を学んでもらう「地球環境・エコ実験教室」を公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(セーブ・ザ・チルドレン)と開催したと発表した。今年は岩手県山田町及び東京都内の子どもたちを対象に計3回のプログラムを実施した。

 教育プログラムを通じた地域社会との関わりは、同社の継続的な取り組みの一つ。また、ランクセスは、気候保護に積極的に取り組み、2040年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)達成を目標としている。気候変動対策が世界共通の課題となる中、ランクセスの地球環境・エコ実験教室は、地域社会における地球環境や科学に関する教育を促進することで、人材を育成し、より持続可能な社会の構築に貢献することを目的としている。同社は2014年から東北地方の子どもたちを対象に「化学実験教室」を開催してきたが、今年から地球環境や気候変動に関する内容を拡充した上で、対象地域に東京都を加えて、新たに地球環境・エコ実験教室としてプログラムを実施した。

 今年度のプログラムは、8月9日(火)に岩手県山田町とオンライン形式により開催されたほか、8月10日(水)と24日(水)には東京都都内において対面形式で行われた。計3回のプログラムを通して、小学一年生から中学一年生までの計39名が参加した。プログラムの前半では、「SDGs」をキーワードに、地球で起こっている「気候変動」などの様々な環境問題や、身近に取り組める地球温暖化対策について、クイズを交えた講義やビデオ映像などを通して学んだ。プログラムの後半では、夏の電力消費を抑えるために、自重の約100倍から1000倍もの水分を吸収する高吸水性ポリマーを使った「自分だけのオリジナル保冷剤作り」の実験を行った。

 参加した子どもたちからは、「これからは、地球にやさしい生活をして、わたしも地球も元気にくらしたい」(岩手県・山田町の小学三年生)、「すごくべんきょうもできたし ほれいざいもできて、たのしかったしおもしろかった」(岩手県・山田町の小学二年生)、「保冷剤作りのとき水を絵のぐでいろをつけたり、もんだりすることが楽しかった」(東京都内の小学四年生)などのコメントが寄せられた。

 同社は東日本大震災により被災した子どもたちの支援を目的に、2011年よりセーブザ・チルドレンの活動を支援している。被災地の復興が進む中、子どもたちへのさらなる支援拡充を目指し、2014年から宮城県内で、2017年からは岩手県内で化学実験教室を開催してきた。現在も、セーブ・ザ・チルドレンが取り組む子どもの権利の促進、子どもの貧困などの問題解決、自然災害時の緊急支援など、同団体の活動を継続的に支援している。

 同社日本法人代表取締役社長であるジャック・ペレズは、次のように述べた。「気候変動教育と科学実験を組み合わせたこのユニークなプログラムは、子どもたちの創造性と好奇心を刺激し、素晴らしい学習の機会を与えてくれると信じている。このワークショップが、将来の化学業界を担う人材の育成に役立つことを期待している。私たちは、教育への取り組みを通じて、すべての子どもたちに質の高い教育を提供するという持続可能な開発目標を引き続き支援していく」。
 

 

プログラムの様子①

プログラムの様子②

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