信越ポリマーは半導体市場の拡大に対応するため、糸魚川工場の増築ならびに東京工場の新棟建設を決定した。両工場の増築・新棟建設に係る投資額は合計で約215億円を予定している。
同社は半導体関連市場の拡大を見据え、シリコンウエハー搬送用容器の生産能力増強の一環として糸魚川工場(新潟県糸魚川市)の既存の生産棟の増築を決めていたが、さらに増築することを決定した。増築建屋面積は約8000㎡、投資予定金額は約105億円、工事完成は2024年初めごろを予定している。
また、東京工場(埼玉県さいたま市)についても敷地内にウエハーケース生産棟を新たに建設することを決定した。新築建屋面積は約1万㎡、投資予定金額は約110億円、工事完成は2024年秋ごろを予定している。主力製品である300mmウエハー用容器の需要増に備え、より一層の安定供給体制を確立するとともにBCP体制の強化を図っていく。
同社は、ウエハーメーカーからデバイスメーカーへのウエハー輸送に使用される出荷容器「FOSB」(Front Opening Shipping Box)と、デバイスメーカーの工程内搬送に使用される工程内容器「FOUP」(Front Opening Unified Pod)を主力製品として生産している。
2022年10月04日