三井化学は10月4日、同社が開発した、ヒトの体温を感知して触れたカラダをやさしく包み込む新素材HUMOFIT(ヒューモフィット)を材料としたスベリが、オーロラのトーキョーハットブランドからバケットハットおよびキャップに採用されたと発表した。スベリは、帽子の冠の内側にある、汗を吸収するように設計された帯状の部位。
体温で柔軟になりフィットするHUMOFITを使用することで温度調整スベリとなり、サイズが存在する帽子にとって革命的なパーツとして、頭にあわせてジャストフィットする帽子を実現している。
トーキョーハットのバケットハットおよびキャップは、9月から全国の主要百貨店等で販売を開始している。
トーキョーハットは、1892年に「日本人の頭にあわせた被り心地の良い帽子を作りたい」という渋沢栄一の理念のもと創業された日本初の製帽会社「東京帽子」のブランドとして、日本の帽子文化の礎を築いてきた。HUMOFITを使用することで、かぶる人の頭にジャストフィットするエイジレス・ジェンダーフリーな帽子は、渋沢栄一の想いも実現している。
HUMOFITは、室温と体温の間(約28℃)で劇的に柔らかくなるよう設計されているプラスチックシートで、体温を感知して触れたカラダにフィットするため、千差万別の人間のカラダの複雑な形にもピタリとフィットする。ヒトとモノとの接点をもっとやさしく、「ヒトに寄り添う」発想をベースに、同社グループの素材開発と加工技術開発で実現した新素材となっている。そのユニークな特性は、アパレル、シューズ、スポーツ等、様々な用途で高く評価されている。