ソルベイは10月11日、オペレーショナルエクセレンスへの取り組みの一環として、米ジョージア州オーガスタの生産拠点において「アモデル」ポリフタルアミド(PPA)樹脂の生産能力を最大15%増強することを発表した。今回の生産能力の増強は、製造プロセスの改善によってCO2排出量を削減するとともに、革新的でより持続可能な「アモデル」PPAの生産を可能にする。
同社のマテリアルズ・グローバル・ビジネス・ユニットにおいて最も戦略的な製品ファミリーの1つである「アモデル」PPAは、自動車業界で30年以上にわたり金属代替において重要な役割を果たしてきた。自動車産業が電動化に向けて移行を続ける現在、「アモデル」PPAファミリーはバッテリー電気自動車(BEV)、電動モーター、パワーエレクトロニクスやバッテリーといった技術領域で利用が進んでいる。
オーガスタの製造拠点は持続可能性に対する取り組みにおいて大きく前進しており、2013年比でプラントの地球温暖化係数(GWP)を30%削減することに成功した。現在、同拠点では使用電力の100%に再生可能エネルギーを用いており、CO2排出量削減に向けた大きな一歩となっている。さらに同プラントでは2018年比で、水の消費量を15%、持続不可能な廃棄物を30%削減している。
「アモデル」PPAへの継続的な投資は、PPAと自動車のE―モビリティ移行に対する同社の取り組みを示している。同社は「アモデル」PPAシュープリームと「アモデル」PPAバイオスの2つの新シリーズを発表しており、これらは電動モーター、パワーエレクトロニクスやバッテリーに対する新たな厳しい要件を満たすように設計された製品となっている。
なお、10月19日~26日まで独デュッセルドルフで開催されるK2022の同社ブースでは、同社の新製品開発および持続可能性とサーキュラーエコノミーの推進に向けた取り組みが展示紹介される。