BASFは10月12日、同社とソーラーアース・テクノロジーズ社(ソーラーアース)が、新設・既設の道路などの表面に設置できる、路面一体型太陽光発電(PIPV)パネルを共同開発したと発表した。
同社は、ソーラーアースのPIPVパネル用に優れた耐摩耗性と機械的特性を提供、製品寿命の延長を実現するポリウレタン(PU)を設計し、最適化した。PIPVパネルは、土地のスペースを節約しながら、クリーンで再生可能なエネルギーを送電網や電動自動車、照明、除氷などの用途に提供している。
ソーラーアースのダグラス・マシューズCEOは、「当社のPIPVパネルによって、従来のインフラを再生可能エネルギー源に変えることができる。BASFと共同開発し、最適化されたPUソリューションによって、このパネルは悪天候や盗難、破壊行為に耐え、トラックの重量がかかっても損傷することがない。そして、インフラから私たちに必要なクリーンエネルギーをより多く、経済的に供給してくれる」と述べている。
今回の共同開発は、太陽光発電アプリケーションの未来を推進する革新的でエネルギー効率の高いテクノロジーを開発することを目的に、同社とソーラーアースの間で現在交わされているパートナーシップの一環として行われた。
同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイト氏は、「幅広い革新的な材料ソリューションとコンピテンシーを活用した戦略的パートナーとのコラボレーションによって、BASFの共同開発が未来を見据えた取り組みであることを示している。当社の材料と技術に関する専門知識を活かして、市場のニーズに対応するソリューションを共同で開発し、イノベーションの市場投入を加速させていく」とコメントしている。