クラレ、K 2022に出展 EVOH樹脂など紹介

2022年10月20日

ゴムタイムス社

 クラレは10月19日、ドイツのメッセ・デュッセルドルフで同日から26日まで開催される世界最大規模の国際プラスチック・ゴム産業展である「K 2022」に出展すると発表した。

 イノベーションの推進による持続可能な未来の共創をテーマに、今年1月に新設したイノベーションネットワーキングセンター(INC)によるセグメント(紙・包装材、自動車、スポーツ&アウトドア、生活用品)ごとの展示を行い、バイオマス由来原料を割り当てたEVOH樹脂「エバール」、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」を用いた熱可塑性FRP、バイオマス由来水添スチレン系エラストマー「セプトン」BIO―シリーズ、液状ファルネセンゴム(L―FR)、シラン変性液状ブタジエンゴム(GS―L―BR)など、同社の特長ある製品を紹介する。

 主な出展内容は以下のとおりとなっている。

・バイオマス由来原料を割り当てたEVOH樹脂「エバール」
 プラスチックの中で最高レベルのガスバリア性(気体遮断性)を持つEVOH(エチレンビニルアルコール)樹脂であり、その優れたバリア性により、食品の保存期間延長と食品ロスの低減に貢献する。ISCC PLUS認証を取得したエバールヨーロッパ(クラレ100%出資子会社)で生産する「エバール」を紹介する。

・耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」を用いた熱可塑性FRP
 低吸水性、高耐熱性、高耐薬品性、高摺動性および寸法安定性などの優れた特長があり、電気・電子部品や自動車部品での採用が拡大している。「ジェネスタ」を用いた熱可塑性FRPの開発事例としてリサイクル性に優れたFCV(燃料電池自動車)用高圧水素タンクの試作品を展示する。

・バイオマス由来水添スチレン系エラストマー「セプトン」BIO―シリーズ
 発酵技術によってサトウキビから製造されるバイオマス由来の新規共役ジエンモノマー「β―ファルネセン」を原料とした、水添スチレン―ファルネセンブロック共重合体で、ウェットグリップ性に優れ、濡れても滑りにくいという特長を有している。

・液状ファルネセンゴム(L―FR)

・シラン変性液状ブタジエンゴム(GS―L―BR)

クラレブースのイメージ

クラレブースのイメージ

 

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