【新社長インタビュー】旭化成ワッカーシリコーン ラルフ・ヴィドマー社長

2022年10月24日

ゴムタイムス社

■ 新社長インタビュー

高品質な開発体制で需要に応える

旭化成ワッカーシリコーン ラルフ・ヴィドマー社長

 ドイツのワッカーケミー社と旭化成の子会社でシリコーンゴムなどの各種シリコーン製品を供給する旭化成ワッカーシリコーン(AWS)。今年9月に代表取締役に就任したラルフ・ヴィドマー氏(ドイツ出身)にAWSの強みや今後の経営目標などを聞いた。

◆ワッカー入社後のご経歴を教えてください。

 ワッカーケミーに入社して23年間、主に法務部門としてサポートしてきた。2004年にはダウコーニングと中国での合弁企業の立ち上げに加え、アジアやアメリカを中心とするサプライチェーンに係わる複雑な業務に対する問題解決を手助けしてきた。

 2007年からはAWS及びWCEA(ワッカーケミカルズイーストアジア)とワッカー本体の橋渡し役として連携を図ってきた。こうした実績がワッカー上層部に評価されたことが、私がAWSの社長に任命された理由の一つでもあると思う。

◆AWSの強みについて。

 我々は、小規模の組織であるが、お客様の要望やマーケットの変化に素早くフレキシブルに対応できる。このため、常に顧客に寄り添った高品質な製品を生み出すことができる。また、親会社のワッカーケミーと旭化成から手厚いサポートが受けられる点も強みの一つだろう。 

 さらに、人材面では、勤続30年以上経験を持つベテランの技術者から若手社員まで多種多様な社員が在籍している。特に、若手社員は様々な課題に自ら積極的に取り組むことができる。

 

◆足元の需要動向は。

 シリコーンゴムでは、Eモビリティなど電動車分野やエレクトロニクス分野の需要が伸長している。Eモビリティでは、バッテリー向けの放熱シリコーン製品や車載用のタッチパネル向けで高透明シリコーン製品の需要が高まっている。お客様からの多様な需要に応えるべく、最も高品質な開発体制を維持できるように努めていきたい。

◆つくば事業所における設備増強の狙いは。

 

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