三井化学は10月18日、Shell Eastern Petroleum(シェル)と廃プラスチック由来のエチレン調達に関する売買基本合意書を締結したと発表した。これを受けて、同社グループであるプライムポリマーの子会社Prime Evolue Singaporeにおいて、廃プラ由来のケミカルリサイクルポリエチレンの生産に向けた取り組みを開始する。
シェルの廃プラ由来エチレンは、バイオマスやリサイクル原材料の認証制度として広く採用されているISCC PLUS認証(International Sustainability and Carbon Certification)を取得している。ISCC PLUS認証に基づく信頼性のあるマスバランス方式により、既存のポリエチレンと同じ物性での廃プラ由来ポリエチレンへの展開が可能となる。Prime Evolue Singaporeは、製造・販売する「エボリュー」において、廃プラ由来のサーキュラーポリエチレンをラインナップに加え、供給していく。
同社とプライムポリマーは、2050年カーボンニュートラルに向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めており、廃プラリサイクルは循環経済を実現するための重要な戦略課題と位置付けている。両社はこれからも、リサイクルおよびバイオマスを推進していくとしている。