SABICは10月26日・27日に中国・上海で開催される「PCIM ASIA講演会2022」で、従来よりも膜厚をさらに薄くした誘電体フィルム「ELCRES HTV150A」を発表する。
新製品はハイブリッド自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車および電気自動車(xEV)の主機インバータ、車載充電器や電動コンプレッサなどに用いられるコンデンサでの使用に適した樹脂フィルム製品。
ELCRES HTV150Aの膜厚はSABICが以前に発表した5マイクロmフィルムよりも40%薄い3マイクロmを実現しており、コンデンサのエネルギー密度を向上させることで、さらなる体積および重量の低減と高い設計柔軟性を可能にする。
新フィルムは150°Cまでの高い動作温度において安定した性能を維持し、135°C以上において従来のポリプロピレンフィルムで生じていた性能ギャップを解決することが可能となる。
同社は「PCIM ASIA 2022」で「インバータ用途向け新世代高耐熱コンデンサ用フィルムの信頼性評価」と題した講演を実施する。本講演はSABIC中国のテクノロジー&イノベーション担当リードサイエンティストである周渊氏が担当し、10月26日12時20分より予定されている。