ランクセスは10月24日、同社がカウテックス・テキストロン社と共同で両社が開発したポリアミド6を用いた大型プラスチック製バッテリーハウジングの試作品について、総合試験を実施し、バッテリーハウジングに求められる全ての機械特性と熱特性試験に合格したと発表した。
試作品の試験は、欧州経済委員会のECE R100や中国のGB 38031などの規格に準拠して実施された。長さ・幅ともに約1400mmの大型のオールプラスチック製ハウジング試作品は全ての機械特性と熱特性試験に合格した。
試作品は中型電気自動車のアルミニウム製バッテリーハウジングをベースに開発され、大量生産を前提に設計されている。同社のポリアミド6コンパウンド「デュレタンB24CMH2・0」をベースにした成形コンパウンドで、単一段階の圧縮成形プロセスにより製造され、再加工を必要としないことを特徴としている。衝突に関連する部分は、連続繊維で強化されたポリアミド6ベースのコンポジット「テペックス ダイナライト102―RGUD600」から作られたブランクを局所的に配置することで特別な補強がなされている。