東レは10月26日、大阪文化服装学院が行う特別授業と作品制作に向けて、スエード調人工皮革「ウルトラスエード」を提供したと発表した。
提供されたウルトラスエードで制作された大阪文化服装学院の学生による作品は、グランフロント大阪が開催するクリスマスイベント「Grand Wish Christmas 2022~『ハリー・ポッター』魔法ワールドクリスマスへの招待状~」内の特別企画「GRAND WISH STUDENT COLLECTION」にて、12月3日の特別イベントで作品をお披露目し、翌4日~25日までの会期中を通じて、グランフロント大阪北館館内各所にて展示される。
1946年に創立された大阪文化服装学院は、「ファッションで社会に貢献する」という経営方針のもと、在学中に自身のブランドを立ち上げ世界に通じるトップデザイナーを養成するスーパーデザイナー学科などのカリキュラムを持ち、即戦力となる人材を多数輩出している服飾関係の専門学校として知られる。
同社が10月4日に行った特別授業では、同校スーパーデザイナー学科2年生を対象とした同社社員による講義が実施され、生地や実際に採用された製品サンプルを手に取ったり着用することで、ウルトラスエードに関する知識や具体的な縫製方法、後加工方法などを理解してもらった。学生からは、今後の作品制作に向けての具体的な質問もたくさんあがり、素材への興味と関心の高さがうかがえた。スーパーデザイナーの卵である学生は、12月のクリスマスイベント内でのお披露目に向けて、「WISH(希望・願い)」をテーマにした作品を制作する。
同社はウルトラスエードについて、2016年に中国北京の高等教育機関において素材提供を始めたことを皮切りに、国内外の著名なファッションやデザインに関係する教育機関に対し、継続的にウルトラスエードについての情報提供と素材の無償提供を行っている。また、ファッションを中心とする若手デザイナーの育成支援を目的とした海外のファッションイベントやアワードへの協賛など、次世代のデザイナーへの支援活動を積極的に実施している。