ミシュランは10月27日、世界初となる、サステナブル素材を45%含有した乗用車用タイヤと58%含有したバス用タイヤを発表したことを発表した。これらのタイヤは公道走行承認済みであり、また、現行タイヤと同等の性能を保持している。
今回発表した2種のタイヤは、同社が今後3年以内に開発する標準タイヤの未来像を示すものとなる。天然ゴムの割合を増やし、再生カーボンブラック、ヒマワリ油やバイオ由来樹脂、籾殻性シリカ、再生スチールを使用することで、サステナブル素材の含有率向上を達成している。
同社は、2030年に40%、2050年には100%持続可能なタイヤを生産するという意欲的なゴールに向けて、現実的かつ具体的な取り組みを積極的に進めている。タイヤ性能を妥協することなく、設計・製造・輸送・使用・リサイクルのタイヤの全てのライフサイクルにおいて環境負荷低減に配慮するとしている。
同社は、過去に培った知見と素材分野での3678件の有効特許を保有している。また、ハイテク素材分野で6000人の専門家を有する研究開発部門全体をあげて、2050年に向けた目標達成に取り組んでいる。サステナブル素材におけるイノベーションのスピードや品質の向上をはかるためには新しい技術が必要であるため、同社はパートナーシッププログラムに参加しリサイクル分野で画期的な技術開発を加速するための情報交換を行っている。