信越ポリマーの23年3月期第2四半期連結決算は、売上高が525億4900万円で前年同期比20・2%増、営業利益は66億4300万円で同45・0%増、経常利益は73億8400万円で同57・0%増、四半期純利益は50億3300万円で同44・2%増となった。
セグメントのうち、精密成形品事業の売上高は243億7200万円で同24・8%増、営業利益は52億5200万円で同55・3%増となった。半導体関連容器やOA機器用部品、シリコーンゴム成形品の好調な出荷が続いたほか、為替影響もあり、全体の売上は前年を大幅に上回った。半導体関連容器は、半導体産業の旺盛な需要を背景に300mmウエハー用出荷容器などの出荷が好調に推移し、全体で売上を大幅に伸ばした。シリコーンゴム成形品は、ウィズコロナで医療が通常に戻り、主力のメディカル関連製品の出荷が回復した。
電子デバイス事業は、売上高が118億8700万円で同5・6%増、営業利益は8億1800万円で同18・3%増となった。自動車産業の部品調達不足等により、自動車関連入力デバイスの出荷は減少したが、価格改定の浸透や為替影響で全体売上は前年を上回った。
住環境・生活資材事業は、売上高が129億8100万円で同34・1%増、営業利益は4億4200万円で同21・8%増。塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しい中、販売価格改定やM&Aにより、全体として売上げは前年を大幅に上回った。
通期予想の修正はなく、売上高は1080億円で前期比16・6%増、営業利益は120億円で同23・3%増、経常利益は125億円で同23・4%増、当期純利益は88億円で同39・5%増を見込んでいる。
2022年10月31日