三井化学は10月31日、主要グループ会社であるプライムポリマーが日本政策投資銀行が提供する「DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローン」を通じて、資金調達を実施したと発表した。本ローンについて、借入人のみならず親会社の環境負荷低減への取り組みも評価して採用されたのは初めてとなる。
本ローンの特徴は、「サステナビリティ・リンク・ローン原則」及び「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」に基づき、貸付人であるDBJが対話を通じて、借入人のサステナビリティ経営高度化に資する適切なキー・パフォーマンス・インディケーター(KPI)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)の設定をサポートするとともに、貸付期間中の定期的な対話によりSPTの達成に向けた伴走を行う融資メニュー。
三井化学グループの長期経営計画「VISION2030」における非財務指標「2030年度までにGHG排出量40%削減(Scope1+2、2013年度比)」を元に、その達成に向けた主要施策として主要グループ企業であるPRMが実施するポリプロピレン(PP)製造設備のビルド&スクラップを通じたCO2排出量削減について、KPI・SPTを設定。KPIを、PRMの市原工場・大阪工場・姉崎工場でのPP製造におけるCO2排出量とし、SPTを、上記KPIを2030年度において2013年度比23.8%削減とすることとしている。