JSRの2023年3月期第2四半期連結決算は、IFRS基準による連結売上収益が1972億5100万円で同17・3%増、コア営業利益は169億800万円で同26・7%減、営業利益は176億9600万円で同22・7%減、四半期利益は147億7000万円で同15・8%減だった。
セグメント別では、デジタルソリューション事業の売上収益は905億9900万円で同12・4%増、コア営業利益は184億9600万円で同5・6%減となった。堅調な半導体市場を背景とした販売拡大及び為替の円安により売上収益は前年同期を上回った。コア営業利益は、フラットパネルディスプレイ市場の停滞、先行投資の増加、一時費用等により、前年同期を下回った。
ライフサイエンス事業の売上収益は514億5200万円で同52・7%増、コア営業利益は7億700万円で同63・6%減。主にCDMO事業、CRO事業の販売拡大、診断薬事業の好調及び為替の円安により売上収益は前年同期を上回った。コア営業利益は、新工場の立ち上げに伴う費用の増加等により、前年同期を下回った。
合成樹脂事業部門の売上収益は456億4400万円で同4・5%減、コア営業利益は1億1500万円の損失(前年同期は34億5500万円の利益)となった。戦略製品の拡販を進めたが、主な対面市場である自動車や産業資材市場の低調の影響もあり、販売数量の減少により売上収益は前年同期を下回った。コア営業利益は、販売数量の減少及び原料価格の上昇に伴う売買スプレッドの悪化により、前年同期を下回った。
2023年3月期の通期連結業績予想は、売上高は4205億円で前期比23・3%増、コア営業利益が550億円で同27・0%増、営業利益が560億円で同28・0%増、当期利益が455億円で同15・4%増を見込んでいる。