東ソーは11月1日、電話会議による決算説明会を開催し、米澤啓経営管理室長が23年3月期第2四半期連結決算の説明を行った。それによると、売上高は5266億4900万円で前期比22・9%増、営業利益は450億2600万円で同 31・1%減、経常利益は646億5400万円で同6・2%減、四半期純利益は420億4000万円で同8・7%減となった。売上高はナフサ等の原燃料価格の上昇による販売価格の上昇や円安進行により増収に、営業利益はナフサや石炭等の原燃料高の影響が販売価格上昇の影響を上回ったことでの交易条件の悪化により減益となった。
セグメントのうち、石油化学事業の売上高は1062億円で同21・1%増、営業利益は64億円で同25・9%減となった。減益について同社は「四日市事業所の大定修によりオレフィン製品の販売数が減少したことと原材料価格上昇による交易条件が悪化したことによるもの」と説明した。
石油化学事業の製品のうちCRでは、製品価格は需給のひっ迫や原材料価格高騰が原因となり上昇したが、出荷面では国内・輸出ともに前年同期並みで推移した。CR需要の下半期見通しについては、半導体不足による自動車の減産が回復するかは未だ不透明であるとしているものの、地域別にみるとアメリカ・アジア向けの需要が堅調に推移し、ヨーロッパ向けは若干減速すると見込んでいる。
23年3月期通期連結業績予想は、8月2日に公表した予想値を下方修正した。それによると売上高は1兆1100億円で前期比20・8%増、営業利益は830億円で同42・4%減、経常利益は1020億円で同36・4%減、当期純利益は660億円で同38・9%減を見込んでいる。
2022年11月07日