住友化学の2023年3月期第2四半期決算は売上収益が1兆5285億6300万円で前年同期比15・3%増、コア営業利益は1156億2000万円で同22・3%減、営業利益は605億6700万円で同58・0%減、四半期利益は810億6300万円で同8・8%減となった。
セグメント別では、エッセンシャルケミカルズの売上収益は4673億円で同678億円増、コア営業利益は233億円で同188億円減だった。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の上昇により販売価格が上昇した。また、円安による在外子会社の邦貨換算差の影響もあった。一方で、自動車用途を中心に需要が落ち込んだため出荷が減少した。
エネルギー・機能材料の売上収益は1735億円で同250億円増、コア営業利益は134億円で同9億円増となった。アルミニウムや正極材料は市況の上昇に伴い、販売価格が上昇した。また、リチウムイオン二次電池用セパレータは出荷が堅調に推移した。さらに、円安による影響もあった。
情報電子化学の売上収益は2222億円で同55億円減、コア営業利益は264億円で同31億円減となった。売上収益は在外子会社において円安による邦貨換算差の影響があった。また、半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。一方で、ディスプレイ関連材料は巣ごもり需要が一巡したことやインフレ懸念に伴う消費マインドの悪化等により出荷が減少した。
23年3月期通期の連結業績予想は前回公表した数値を修正した。売上収益が3兆1800億円(前回発表から600億円増)で前期比15・0%増、コア営業利益が1900億円(同100億円減)で同19・1%減、営業利益が1150億円(同650億円減)で同46・5%減、当期利益が1050億円(200億円減)で同35・2%減を見込んでいる。
2022年11月02日