UBEの23年3月期第2四半期売上高は2447億8100万円で前年同期比20・2%減、営業利益は85億1900万円で同55・4%減、経常利益は18億2700万円の損失(前年同期は178億9700万円の利益)、四半期純利益は3億4100万円の損失(前年同期は95億4600万円の利益)となった。
セグメントのうち、樹脂・化成品の売上高は1495億円で同25・2%増、営業利益は24億円で同74・8%減と増収減益となった。エラストマー事業は原料ブタジエン市況の上昇等により販売価格が上昇し増収となった。
パフォーマンスポリマー&ケミカルズ事業のコンポジット事業は、自動車減産の影響を受けたものの、原料カプロラクタムの市況上昇等により販売価格が上昇し、増収となった。ナイロンポリマー事業は、食品包装フィルム用途等の需要が減速傾向にあるものの、カプロラクタムの市況上昇等により販売価格が上昇し、増収となった。カ
プロラクタム・硫安事業は、ベンゼンやアンモニアなど原料市況の上昇等により製品の販売価格が上昇したことから、増収となった。ファインケミカル事業は、原料市況の上昇等により販売価格が総じて上昇したことから、増収となった。
樹脂・化成品セグメント全体は、販売価格が上昇したものの、アンモニア工場における隔年の定期修理に加えて原燃料価格上昇の影響が大きく、増収減益となった。
機能品の売上高は318億円で同9・4%増、営業利益は55億円で6・8%増と増収増益となった。ポリイミド事業は、ディスプレイ向けCOFフィルムおよび有機ELパネル向けワニスの販売が堅調に推移し、増収となった。分離膜事業は、バイオガス関連用途を中心に需要が好調に推移したことから、増収となった。
機械の売上高は453億円で同0・2%減、営業利益は12億円で48・4%減と減収減益となった。その他の売上高は334億円で同36・7%増、営業利益は12億円で6・0%増と増収増益となった。
23年3月期の通期連結業績予想は、売上高が5470億円で同16・5%減、営業利益は290億円で同34・1%減、経常利益は45億円で同89・2%減、四半期純利益は20億円で同91・8%減を見込んでいる。
2022年11月08日