高機能材事業は増収減益 タキロンシーアイの4~9月期

2022年11月09日

ゴムタイムス社

 タキロンシーアイの2023年3月期第2四半期連結決算は、売上高は725億1500万円で前年同期比3・0%増、営業利益は30億9000万円で同35・5%減、経常利益は33億1800万円で同33・6%減、四半期純利益は18億6200万円で同46・5%減となった。
 環境資材事業セグメントの売上高は257億7400万円で同1・6%減、営業損失は800万円(前年同期は6億7100万円の営業利益)となった。
 インフラマテリアル事業は、業界全体に新型コロナウイルスによる土木工事の発注数の減少および工事の中断などの影響が継続しており、当社の受注案件についても大型工事物件の長期中断や工事計画自体の変更などの影響が継続した。
 高機能材事業セグメントの売上高は116億6500万円で同10・2%増、営業利益は14億2400万円で同18・8%減となった。
 同セグメントは、半導体需要の好調持続により、製造装置向けの工業用プレート、エンプラ材の販売は高い水準を維持した。電子回路基板向けのナノ材料販売は、ここにきて市況にやや一服感が出始めたが期間を通して堅調に推移した。眼鏡フレーム用アセテート板の販売については、海外ブランドからの引き合いが引き続き旺盛で伸長した。
 機能フィルム事業セグメントの売上高は124億5700万円で同12・7%増、営業利益は4億8300万円で同56・0%減となった。
 同セグメントのうち、ボンセット事業は、シュリンクフィルムが国内販売および欧州市場で堅調に推移し、北米においては原材料のタイトな状況から数量面では苦戦を強いられたものの製品値上げと円安効果により増収となった。
 通期の連結業績予想は、売上高が1500億円で前期比5・7%増、営業利益は82億円で同5・2%減、経常利益は84億円で同7.5%減、当期純利益は54億円で同18・9%減を見込んでいる。

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