日本ゴム工業会理事会・通常総会詳報①

2011年04月25日

ゴムタイムス社

日本ゴム工業会は23日開催の第61回通常総会において、23年度の事業計画を決定した。
基本的には、従来からの諸事業を主体として実施する方針であるが、当年度も前年度に引き続き、地球温暖化、化学物質規制、廃棄物対策等への対応が必要となる環境関係を重点部門とする。
その他の主要部門の個別項目については、内外情勢の変化に対応するため随時その内容を見直し、所要の補正を加えて実施していくものとする。また、東日本大震災の復興対応に関し必要な措置を実施する。
重点部門:環境対策関係の実施計画
環境委員会では、環境問題は、地球温暖化、化学物質、廃棄物対策等引き続き検討課題が拡大する状況にあることから、情報を共有し、迅速・適切な対応を行う。
当年度の委員会活動として、
・地球温暖化対策(温対法、排出量取引等)について、コジェネによるCO2削減効果の算定方法の検討、環境省の「サプライチェーンにおける温室効果ガス排 出量算定方法検討会」への協力等について、引き続き一般社団法人日本自動車タイヤ協会等の関係団体と連携して対応する。
・自主行動計画について当会では、①地球温暖化対策(CO2排出量削減)については2008~2012年度を、②循環型社会の構築(廃棄物最終処分量削 減)ならびに③voc排出削減については2010年度を目標とする数値目標を掲げているが、目標年度が迫っており、委員会として目標達成に重点を置いて フォローアップ活動を行うとともにそれぞれ次期目標について以下の対応を行う。①地球温暖化対策…ポスト京都議定書後の中期目標(2020年度)への対応 について、日本経団連の低炭素社会実行計画に基づいて当会としての計画を検討、策定する。②廃棄物最終処分量の削減…日本経団連の環境自主行動計画に呼応 し、2011年度以降の当会としての具体的な目標について、検討、策定する。③voc…2011年度以降の目標設定について、情報を収集し、検討を行う。
○環境規制の動向についての情報提供および行政に対する意見具申等を行い、下記の5分科会については、委員会を補足し、それぞれ調査研究にあたる。
イ 地球温暖化対策(CO2分科会)…CO2削減に関するフォローアップ調査(第14回)、ゴム事業所のための「環境省・経済産業省温室効果ガス排出量算 定・報告マニュアル」の最新版への対応、「目的別・用途別省エネルギー改善事例~第11集」のとりまとめ、改正省エネルギー法に関する情報収集と会員企業 への周知、CO2対策関係事項について委員会と連携して対応。
ロ 循環型経済社会の構築(3R分科会)…廃棄物最終処分量の削減に関するフォローアップ調査(第14回)、経済産業省の産業構造審議会廃棄物・リサイク ル小委員会のガイドラインのフォローアップへの対応、ゴムのマテリアルリサイクルに関する検討。
ハ 先端環境関係(先端環境分科会)…法規制、環境問題全般への対応、生物多様性問題の研究。
ニ 環境保全マニュアル関係(環境保全マニュアル分科会)…「工場長のための環境保全マニュアル(改訂第3版)」のまとめ。
ホ VOC排出削減に関するフォローアップ(VOC分科会)…2010年度のフォローアップ調査の実施ととりまとめ。

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