モビリティは増収増益 三井化学の4~9月期

2022年11月09日

ゴムタイムス社

 三井化学は11月8日、23年3月期第2四半期連結決算説明会を実施し、中島一取締役常務執行役員が決算説明を行った。23年3月期第2四半期売上収益は9510億7700万円で前年同期比27・9%増、コア営業利益は775億5300万円で同17・7%減、四半期利益は443億5300万円で同41・6%減となった。
 セグメント別では、モビリティソリューションの売上収益は2544億円で同28・1%増、コア営業利益は234億円で同43・6%増となった。エラストマーは一部自動車関連製品の回復に伴い販売数量は減少するものの、価格改定及び為替差や高付加価値品へのシフトによる交易条件が改善した。
 また、22年度通期のエラストマーの事業環境は自動車用途は回復、太陽電池封止材などの需要堅調による販売増が見込めるとしている。
 一方、複合材料(PPコンパウンド、機能性コンパウド)は自動車用途関連の回復で数量は増加したことに加え、価格改定及び為替差による交易条件が改善した。
 23年3月期の通期業績予想は、足元のナフサ価格が下落しており売上収益を下方修正した。コア営業利益は据え置く一方、連結子会社の株式譲渡益を計上する見込みとなったため、営業利益と当期利益は上方修正した。23年3月期通期の売上収益は2兆円(前回発表から1600億円減)で前期比24・0%増、コア営業利益は1400億円で同13・5%減、営業利益は1560億円(前回発表から180億円増)で同5・9%増、当期利益は1050億円(前回発表から50億円増)で同4・5%減を予想している。

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