売上収益20%増に 三菱ケミカルの4~9月

2022年11月10日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループの23年3月期第2四半期決算は、売上収益2兆2698億円で前年同期比20・4%増、コア営業利益は1226億円で同21・5%減、営業利益は1184億円で同22・7%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は739億円で同13・2%減となった。

 機能商品セグメントは、売上収益は同676億円増の6343億円となり、コア営業利益は同35億円減の423億円となった。同セグメントのうち、ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントにおいては、自動車用途を中心に販売数量が減少したものの、原料価格上昇に伴い販売価格への転嫁を推し進めたことや為替の影響等により、売上収益は増加した。

 フィルムズ&モールディングマテリアルズサブセグメントにおいては、2022年3月に結晶質アルミナ繊維事業を譲渡したことに加えディスプレイ用途の急激な需要減退による減少があるものの、原料価格上昇に伴う販売価格の是正やモールディングマテリアルズの需要が堅調に推移したことに加え、為替の影響等により、売上収益は増加した。アドバンストソリューションズサブセグメントにおいては、原料価格上昇に伴う販売価格の是正に加え、半導体関連事業の需要が堅調に推移したことや為替の影響等により、売上収益は増加した。

 ケミカルズセグメントは、売上収益は同1514億円増の7454億円、コア営業利益は同395億円減の227億円となった。同セグメントのうち、石化サブセグメントにおいては、需要の減速やエチレンセンターの定期修理の影響が拡大したことにより販売数量が減少したものの、原燃料価格の上昇等に伴い販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加した。

 炭素サブセグメントにおいては、需要の減速により販売数量が減少したものの、原燃料価格の上昇等に伴いコークスの販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加した。

 通期の業績予想は売上収益が4兆7250億円で前期比18.8%増、コア営業利益が2400億円で同11・7%減、営業利益が2420億円で同20・2%減、親会社の所有者に帰属する当期利益が1320億円を見込んでいる。

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