三洋貿易の22年9月期連結業績は、売上高が1112億5000万円で前年比23・9%増、営業利益は53億1900万円で同3・4%減、経常利益は62億9900万円で同1・8%増、親会社株主に帰属する当期純利益は42億9600万円で同0・9%増となった。
セグメント別では、化成品の売上高は377億3400万円で同19・7%増、営業利益は25億1000万円で同24・4%増となった。ゴム関連商品は、商品の供給逼迫と仕入価格高騰が深刻化したものの、自動車向けや家電・情報機器向けなど幅広い産業での合成ゴムや副資材の需要は好調に推移した。化学品関連商品では、主力の塗料・インキ向け原材料輸入販売が堅調に推移した。また、近年取り組んできた環境配慮型商材の新規展開も本格化した。ライフサイエンス関連商品は物流停滞の影響を受けたものの、電材や北米向け食品添加物など輸出関連取引が伸長した。
機械資材は、売上高が363億3300万円で同8・7%増、営業利益は31億7200万円で同13・4%減となった。産業資材関連商品は、半導体・部品不足等による日系自動車メーカーの減産の影響を受けたものの、前期並みに推移した。機械・環境関連商品は、プロジェクトの一部が計画遅延となり、また円安等の影響で業績が低調となった。科学機器関連商品は、表面物性試験機、粒子分散測定機器が好調に推移した。資源開発関連商品は海洋資源採鉱機材、地熱開発機材が好調で当社グループの収益に貢献した。なお、当期よりスクラムおよび三洋テクノスを連結の対象とした。
海外現地法人は、売上高が369億9200万円で同49・8%増、営業利益は12億3500万円で同26・3%増なった。アメリカは、高機能性樹脂が好調に推移したが、中国製自動車部品の追加関税や原材料価格や輸送費の高騰等の影響を受けた。上海は、上海ロックダウンをはじめとした中国のゼロコロナ政策の影響を受けながらも、自動車部品及び部品用材料が堅調に推移した。タイは、ゴム関連商品が好調に推移した。メキシコは、中国からの海上輸送費高騰の影響を受け、自動車関連部品が低調だった。ベトナムは塗料関連商品が低調だった。インドネシアはゴム関連商品が好調だった。なお、当期より「Sanyo Trading India Private Limited」を連結の対象にした。
23年9月期の通期連結業績予想は、売上高は1280億円で前期比15・1%増、営業利益は65億円で同22・2%増、経常利益は68億円で同7・9%増、当期純利益は45億円で同4・7%増を見込んでいる。