原材料高で日本は減益 タイガースポリマーの4~9月

2022年11月10日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマーの23年3月期第2四半期決算は、売上高が218億6700万円で前年同期比13・3%増、営業損益は2億2100万円(前年同期は5億3300万円の利益)、経常利益は7億5600万円で同16・8%増、四半期純利益は200万円で同98・9%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高は104億円で同5・6%増、セグメント利益は1億2100万円で同55・5%減となった。自動車部品・ゴムマット類・家電用ホース・ゴムシート類の販売が増加した。原材料費や人件費に加えて、輸送費等の諸経費の増加により減益となった。
 米州の売上高は86億6100万円で同26・7%増、セグメント損失は5億700万円(前年同期は3900万円の損失)となった。自動車部品は、販売の減少や原材料費の増加に加えて円安による為替換算上の影響があり、増収効果はあったが、費用の円換算額も増加し、大幅な減益となった。産業用ホースは、北米の景気回復並びに販売価格改定の効果により、増収増益となった。メキシコの自動車部品は、販売が増加した一方、原材料費が増加したことにより、増収減益となった。
 東南アジアの売上高は15億6200万円で同20・2%増、セグメント利益は1億1400万円で同98・0%増となった。タイは自動車部品の米州向け販売が減少した一方、国内向け販売が増加したことで増収増益となった。マレーシアは、家電用ホースの販売が増加したことで増収増益となった。
 中国の売上高は29億4300万円で同3・1%減、セグメント利益は1000万円で同94・5%減。家電用ホースと自動車部品の販売が減少したことや、原材料費の増加もあり減収減益となった。
 23年3月期通期の連結業績予想については直近に公表されている業績予想から修正した。売上高は474億円(前回発表は448億円)で同16・0%増、営業利益が5億円(前回発表は16億5000万円)で同60・9%減、経常利益が14億円(前回発表は17億5000万円)で同22・1%減、当期純利益が2億5000万円(前回発表が9億5000万円)で同69・9%減を見込んでいる。

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