バンドー化学の23年3月期第2四半期連結決算(IFRS)は、売上収益は522億円で前年同期比13・1%増、コア営業利益は36億4800万円で同16・6%減、営業利益は43億7100万円で同9・8%減、四半期利益は35億6800万円で同6・1%減となった。
セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は239億9300万円で同21・2%増、セグメント利益は15億3500万円で同7・9%減となった。国内は自動車生産台数が減少したものの、補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)および補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売は前年並みとなった。
海外では、米国および中国で主要顧客の減産で、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州は新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加し、アジアでも補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した 。
産業資材事業の売上収益は185億8600万円で同8・3%増、セグメント利益は18億9800万円で同2・9%減となった。一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加したことに加え、農業機械用伝動ベルトの販売も増加した。
海外では中国で積極的な顧客開拓が奏功し、農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。また、アジア、米国および欧州においても産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内でコンベヤベルトの販売は減少したが、樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は75億3900万円で同7・1%増、セグメント利益は2億4100万円で同41・6減となった。機能フイルム製品は、国内において非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が増加した。精密機能部品は、主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
23年3月期通期の業績予想は、売上収益と当期利益を上方修正し、コア営業利益と営業利益は据え置いた。売上収益は1010億円(前回発表で950億円)で同7・7%増、コア営業利益は70億円で同19・0%増、営業利益75億円で同181・4%増、当期利益は54億円(前回発表50億円)で同345・8%増を見込んでいる。
2022年11月10日