旭化成の2023年3月期第2四半期決算は、売上高は1兆3512億3100万円で前年同期比14・4%増、営業利益は858億800万円で同24・2%減、経常利益は863億9400万円で同27・5%減、四半期純利益は517億2000万円で同43・3%減となった。
売上高は為替影響や石化製品市況の高騰などで増収となり、上期では過去最高となった。一方、営業利益は半導体不足の長期化や中国ロックダウンなどを主要因に減益となった。
セグメント別では、マテリアルセグメントは6788億円で同17・9%増、営業利益は406億円で同30・6%減となった。価格転嫁の推進や円安による売値因のプラスが原燃料価格高騰による原燃料因のマイナスを打ち消した。ただし、数量因やその他の(操業度差・在庫影響、固定費等)のマイナスが響いて減益となった。
このうち、合成ゴムやエラストマーが含まれる環境ソリューションの売上高は2913億円で同17・4%増、営業利益は125億円で同56・7%減となった。また、自動車内装材やエンジニアリング樹脂が含まれるモビリティ&インダストリアルは1921億円で同26・6%増、営業利益は91億円で同31・5%減となった。
2023年3月期通期見通しは当初予想を修正し、売上高は2兆8510億円(前回発表2兆7310億円)で前期比15・8%増、営業利益は1770億円(前回発表2105億円)で同12・7%減、当期純利益は1290億円(前回発表1645億円)で同20・3%減を予想している。
2022年11月10日