通期売上収益4兆円に ブリヂストンの1~9月期

2022年11月18日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの22年12月期第3四半期連結決算は、売上収益が2兆9769億2300万円で前年同期比28・4%増、調整後営業利益は3421億9700万円で同18・6%増、営業利益は3072億2900万円で同11%増、四半期利益は2171億9800万円で同6・2%増となった。撤退したロシア事業の損失としては175億円を計上した。
 同日記者会見した石橋秀一グローバルCEOは「欧州の景気後退、米国の先行き不透明感など向い風を乗用車用高インチタイヤやトラックバス、鉱山車両用などのプレミアアムタイヤの販売拡充などにより大幅な増収を達成した」と説明した。
 通期の売上収益は為替影響込みで同社初の4兆円超、調整後営業利益も4700億円を見込む。「継続してプレミアム商品の拡売、シェア販売MIXの向上などにより、対前年比で約8000億円の増収を見込む」(石橋CEO)。
 タイヤ販売は、乗用車用が同4%増、トラック・バス用は同3%増、建設・鉱山車両用は超大型が8%増、大型が同11%増となった。
 第3四半期累計での調整後営業利益の増減要因は、原材料が1760億円、加工費が390億円、海上運賃単価影響190億円を含む営業費が670億円、南米通貨が110億円の減益要因となったものの、売値が2090億円、MIXが290億円、数量が360億円、為替が550億円などが増益要因となり、合計536億円の増益となった。
 地域別では、日本は、売上収益が7281億円で同22%増、調整後営業利益は880億円で同34%増。米州は、売上収益が1兆4378億円で同37%増、調整後営業利益は1884億円で同28%増。欧州・ロシア・中近東・アフリカは、売上収益が6451億円で同27%増、調整後営業利益は585億円で同81%増。中国・アジア大洋州は、売上収益が3380億円で同22%増、調整後営業利益は272億円で同15%減だった。
 継続事業ベースの化工品事業、スポーツ・サイクル事業、米州多角化事業からなる化工

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