オカモトの23年3月期第2四半期連結決算は、売上高が464億2100万円で前年同期比4・3%増、営業利益が31億300万円で同31・3%減、経常利益は39億7700万円で同23・4%減、四半期純利益は25億1700万円で同22・8%減となった。
セグメントのうち、生活用品は、売上高が162億6300万円で同1・0%増、セグメント利益が41億100万円で同3・4%増となった。
コンドームは、コロナ禍の影響も徐々に小さくなってきており、郊外ドラッグストア等で販促活動を実施し売上増となったほか、海外は引き続き好調だった。手袋は、家庭用は新規採用及び使い切り手袋が堅調で売上増となった。産業用は価格改定を実施し売上前年並みとなった。
産業用製品は、売上高が300億7100万円で同6・4%増、セグメント損失は1億1500万円で同108・5%減となった。
一般用フイルムは、原材料価格高騰の影響もあり市況での買い控えの影響で売上減となった。工業用フイルムは、半導体関連の急減速、ステッカー用途の低迷により売上減となった。建材用フイルムは、床材・鋼板用が堅調に推移し、自動車加飾用が中国市況において回復の兆しにより売上前年並みとなった。多層フイルムは、工業用の需要が減少し売上減となった。壁紙は、住宅着工件数は伸びていないが、新規案件の受注があり売上増となった。農業用フイルムは、堅調に推移し売上増となった。
自動車内装材は、半導体を中心とした部品供給問題が継続し、各自動車メーカーでは計画通りには増産ができていない状況下であるが、新規採用アイテムにより売上増となった。フレキシブルコンテナは、石油化学向けの需要が減少し売上減となった。粘着テープは、包装用テープの販売が堅調に推移し売上増となった。工業テープは、車輌用の需要が堅調で売上増となった。食品衛生用品は、ラップフイルムが堅調だったが、衛生用品が販売単価下落の影響により売上前年並みとなった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、外食関連で消費者の行動制限が少しずつ緩和されたことで徐々に回復し売上増となった。
23年3月期の連結業績予想は、売上高は920億円で前期比2・7%増、営業利益は65億円で同13・8%減、経常利益は74億円で同20・5%減、当期純利益は47億円で同15・7%減を見込んでいる。
2022年11月14日