住友ゴム工業は11月11日、企業・団体におけるLGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)への取り組みの評価指標「PRIDE指標2022」において「ゴールド」を受賞したと発表した。
同社は、企業理念体系「Our Philosophy」を体現するために、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を経営上の重点課題と位置付けている。多様な属性や考え方を尊重し、全ての個人が能力を発揮できる職場を実現するために多くの施策を実施する中、同社のLGBTQ+に関する理解促進への取り組みや、同性パートナーに対する社内規定の改定などが評価につながったとしている。
同社の井川潔執行役員人事総務本部長は、「多様な属性に対応できる社内規定の改定や、地道な社内での理解促進・啓発活動が、PRIDE指標のゴールド受賞という形で実を結んだことを嬉しく思っている。しかし、ゴールド受賞は取り組みのゴールではなく通過点であり、継続した理解促進活動や、制度を改定していくことが何よりも重要となる。企業理念体系『Our Philosophy』のなかで『多様な力をひとつに、共に成長し、変化をのりこえる会社になる。』とVisionを掲げているように、セクシュアル・マイノリティの方々をはじめ、すべての社員が属性に関わらず活躍できる環境づくりに今後も尽力していく」とコメントしている。
同社のLGBTQ+に関する主な取り組みとしては、①理解促進・啓発活動では「『企業行動基準』内に尊重されるべき人格・個性のひとつとして『性的指向・性自認』を明記し、全社内に周知」「全社員向けにLGBTQ+に関する理解向上研修を実施」「D&I情報発信キャラクターを活用した動画を作成し、社内施設やイントラネット上で配信」、②環境づくり(社内規定の改定ほか)では「D&I担当者につながる相談窓口を設置」「同性パートナー登録規程の設置および同性パートナー向けに人事制度を一部改定」「健康診断や更衣室利用などトランスジェンダーの従業員本人の希望する性にて対応」が挙げられる。