カネカの23年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3806億200万円で前年同期比15・2%増、営業利益は208億1300万円で同9・6%減、経常利益は225億1800万円で同7・8%増、四半期純利益は165億6800万円で同12・2%増となった。
セグメントのうち、マテリアル・ソリューションズ・ユニットは、売上高は1728億9500万で同22・7%増、営業利益は187億300万円で同4・1%増。Vinyls and ChlorーAlkaliは、塩ビのアジアスポット市況が第2四半期期間より軟化したものの、か性ソーダが業績を牽引し前年を上回った。Performance Polymersのモディファイヤーは、欧米の住宅向け硬質塩ビ用途にブレーキがかかり第2四半期期間は前年を下回った。変成シリコーンポリマーは、引き続きシーリング材・接着剤用途向けの販売が堅調に推移し、前年並みとなった。
クオリティ・オブ・ライフ・ソリューションズ・ユニットは、売上高が871億9500万円で同5・4%増、営業利益は86億6900万円で同7・0%減。Foam & Residential Techsは国内需要は第1四半期期間を底に着実に回復している。海外は自動車分野が半導体等のサプライチェーンの混乱が続いており、回復が遅れている。原油・石炭の高騰に始まり、エネルギー危機(電力不足)が世界的に表面化している。そのことを背景に同社のPV & Energy managementヘの引き合いが高まっている。
通期の連結業績予想は前回発表から予想を変更し、売上高を上方修正、利益面を下方修正した。売上高は7600億円(前回発表7400億円、増減率2・7%増)、営業利益は400億円(同480億円、増減率16・7%減)、経常利益は390億円(同430億円、増減率9・3%減)、当期純利益は270億円(同280億円、増減率3・6%減)を見込んでいる。
2022年11月15日