ランクセスは11月14日、化石原料から作られたイオン交換樹脂製品群「レバチット」の製品ポートフォリオに、マスバランス法に基づく再生可能原料ベースの新しい製品グレードを追加すると発表した。新たに提供する製品は、3種類の弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂および2種類の弱塩基性アニオン(WBA)交換樹脂。
新たに提供を開始する3種類の弱酸性カチオン(WAC)交換樹脂は、従来型の樹脂よりもカーボンフットプリントを最大67%削減し、再生可能原料を90%以上使用した製品となる。マスバランス法を用いて算出した材料を使用したこれらの新製品は、従来の製品と化学的に同一であり、工場や製造工程を変更せず製造することができる。
3種類の新製品は、「レバチット」の製品ポートフォリオに追加され、同時に同社の持続可能な製品ブランド「スコープブルー」が付与される。「スコープブルー」は同社のブランドラベルで、再生可能原料の含有量が50%以上の製品、または従来製品に比べカーボンフットプリントが50%以上削減された製品を示す。新製品は、主に飲料水の軟水化に使用される製品で、「レバチットS 8227スコープブルー」「レバチットS 8229スコープブルー」「レバチットCNP Pスコープブルー」として提供される。
さらに同社は、スチレンをベースとした持続可能な弱塩基性アニオン(WBA)交換樹脂「レバチットMP 62 WSエコ」と「レバチットS 4528エコ」の2製品の提供も開始した。これらの製品は、廃水処理や化学プロセス、食品産業で主に使用される。