三井化学は11月15日、計算科学、データサイエンス、ハイパフォーマンスコンピューティングを融合したデジタルサイエンスによる研究開発DXを更に加速させるため、研究新棟「デジタルサイエンスラボ」を開設することを決定したと発表した。
場所は、研究開発拠点として国内化学企業屈指の規模を誇る同社袖ヶ浦センター内。投資額は約50億円。2023年6月着工、2024年10月完工、2420年10月供用開始を予定している。
開設の目的は、研究開発部門および生産・技術部門のデジタルサイエンスの専門家、エキスパート人材を集結させ、同社研究者と交流することでシナジーを発揮させ研究開発DXを加速させること。
また、プロジェクトルームを設置し、最先端デジタルコミュニケーションツールを導入することで、遠隔地とのリモートによるシームレスな共創を実現し、オープンイノベーションを促進させる。
同社は2022年4月より長期経営計画「VISION2030」を始動させ、「地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する」ことを企業グループ理念として掲げており、事業活動を通じた社会課題解決への取り組みを進めていくとしている。