旭化成は11月17日、ISCC PLUS認証取得済の旭化成シンセティックラバーシンガポール、そして川崎製造所合成ゴム工場で生産されるマスバランス方式でのS―SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム、商品名「タフデン」)およびBR(ポリブタジエンゴム、商品名「ジエン」)について、今年11月より販売を開始することになったと発表した。同社は2022年10月に、合成ゴム事業部においてISCC PLUS認証を取得している。
同社は、かねてより省燃費性や耐摩耗性に優れるエコタイヤに最適な高性能S―SBRを市場展開し高い評価を受けているが、今後CO2排出削減を達成すべく、原材料の一部にバイオマス原料または廃プラスチック由来の材料を用い、マスバランス方式で割り当てたS―SBRの生産、販売を開始する。
また一方で、昨今、その他多様な用途分野においても、市場から環境負荷低減が要求されており、脱炭素化が求められている。同社は、それらの用途に使用されるBRについても、S―SBR同様、マスバランス方式による製品の生産、販売を開始する。
同社は、これら製品の生産、販売を通し、さらには各工場の生産活動におけるGHG排出量削減にも注力し、地球環境負荷低減への貢献を果たしながら、お客さまのサステナブルパートナーとなることを目指していくとしている。