各種粉体関連機器メーカーのカワタ(本社大阪)はさきごろ、高機能高性能の微粉分離除去装置「ファインズセパレータ」と、機上式の微粉除去装置「ゼノフィ ルター」、簡易型微粉分離除去装置「ダスト セパレータ」を新発売するとともに、東京・ビッグサイトで開催されたフィルムテックジャパン・高機 能フィルム技術展に出品、内外ユーザーに向け披露した。 このうち拡販を期待している最重点機種のひとつが、微粉除去装置ゼノフィルター。 同社の説明によると、従来の微粉除去装置に比べ、容積比で半分以下のコンパクト設計とし、「成形 機上に設置可能」な省スペース性を実現すると同時に、サイズに似合わない高い処理能力を実現可能に した。 構造上の特色は、新発想の特殊フィルターの採用により、シンプルな構成とした点で、材料吸引部・ 特殊フィルターの微粉分離部・エア吸引部―などからなる。 作動原理は、輸送用エアを駆動力とする遠心力を利用し、特殊フィルター部で、微粉や異物を含んだ エアと材料を分離するのが、大きな特長。 同フィルターには、金属板製の円錐状フィルターを新規に開発、採用した。これにより、微粉や異物 の除去能力を、従来比で飛躍的に高めることに成功したという。 処理能力は、「タイプ別に毎時20~400㎏を99%以上の高い分離除去率」にて実現。 「コンパクト設計に似合わない、高い分離・除去パフォーマンスを実現したのが大きな特長」と、同社 は説明している。 なお「分離除去率99%以上」の内訳は、粒子径3㍉のPPペレットに粒子径10~1000μ㍍の粉状 唐辛子0・1重量%を添加した際の分離試験結果を元に算出した。 展示会にはゼノフィルター XF‐20B、XF‐200R、同400Rの2機種3タイプを出品。 XF‐20Bは、一回の処理量が100㌘程度のバッチ処理となり、特殊フィルターでの処理時間を任 意設定可能。分離性能が従来比で圧倒的に高く、処理能力は、毎時20㎏まで可能。成形機上に設置し使用する。 XF‐200Rと同400Rは、連続処理が可能なタイプで処理能力はそれぞれ毎時200、400㎏までに対応。既存・新規を問わず輸送ホッパ上に設置可能とした。
2011年04月25日