三菱ケミカルグループは11月24日、同社グループの英国法人であるMitsubishi Chemical UK Limitedのキャッセル工場においてMMA関連製品の生産を終了することを前提に、同社の労使間での協議を開始すると発表した。
同工場におけるMMA関連製品の生産は、2022年1月から定期修理により停止していたが、それ以降も、ウクライナ情勢を背景とする天然ガス価格の高騰、高いインフレ率等による欧州経済の減速とMMAモノマー市場の需要の低迷により、停止を継続している。
同社は今回、同社グループのMMA事業を包括的に検討した結果、競争が激化するグローバル市場において、上記英国拠点におけるMMA関連製品の生産活動については、経済的持続性を維持できないとの結論に達した。
最終決定は協議期間を経て2023年1月に行われる予定で、同社は同件における業績への影響等については現在精査中であり、公表すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとしている。
同社グループは、MMA事業のリーディングカンパニーとして世界各地域に3製法(ACH法、C4法および新エチレン法)の生産拠点を有し、需給や原材料の動向にあわせたサプライチェーンの強化に努めている。今後も、欧州の顧客へは他拠点から安定的に供給していくとしている。