三井化学、北海道大学と 産業創出部門設置で基本合意

2022年11月28日

ゴムタイムス社

 三井化学は11月24日、北海道大学と同社が、計算科学、情報科学、実験科学の融合によって革新的な化学反応を設計し、高機能材料の開発や循環型社会の実現に資する新規反応設計を共同で行う、産業創出部門を設置することで基本合意したと発表した。2023年4月に北海道大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(ICReDD)内で、「三井化学―ICReDD化学反応設計イノベーション部門(ICReDDラボ)」が活動開始の予定。

 「三井化学―ICReDDラボ」の目的は「複雑系化学反応を対象としたコンピューティング反応経路設計技術の革新」で、期間は2023年4月1日から2028年3月31日。研究領域は、①高機能材料の開発、②循環型社会の実現に資する新規反応の設計、③計算科学,情報科学の新規技術開発となっている。

 「三井化学―ICReDDラボ」では、ICReDDの特徴である計算科学、情報科学、実験科学の3分野を融合させた化学反応創成学と、同社が保有する材料開発に関する知見をベースに、高性能な材料の開発や循環型社会の実現に資する新規反応の設計を高速かつ高確度で実現すべく共同研究を実施する。また、計算科学や情報科学に関する新規技術の研究開発を行うことで、化学反応創成学のさらなる高度化も目指す。

 北海道大学と同社は、高機能材料や新規反応の化学反応創成学に基づいた開発を通して広く社会に貢献すべく取り組みを推進していくとしている。

 

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