三菱ケミカルグループは11月25日、中国・上海市に食品関連の製品を対象とした市場・技術開発の拠点として、マーケティングテクニカルセンター食品パーク(MTC食品パーク)を11月21日に竣工し、記念式典を開催したと発表した。
MTC食品パークは、三菱化学(中国)管理有限公司(中国・上海市)の分公司として開設。これまで日本で行っていた中国向け開発品の機能評価やアプリケーション開発機能を移管し、分析作業などを行う実験設備を設置した。
開発体制や顧客との窓口を一本化し、食品の試作や評価分析を可能とするMTC食品パークを中国国内に設置することで、多様化する中国市場のニーズに対し、当社グループが持つ幅広い技術や製品群の組み合わせによる多彩なソリューションを迅速に提供できる体制を整えた。
竣工記念式典には、赤松秀一在上海大使や開発区の幹部をはじめ、多くの来賓や関係者が参加。併せて、顧客とのオープンイノベーションの場となる食品試作設備や各種分析評価設備、また併設されたオフィススペースなどの見学会も行われた。
同社グループは、今回のMTC食品パークの開設により、中国食品市場において、技術的なハードルの高い課題にも顧客ごとに迅速に対応し、更なる成長をめざしていくとしている。