住友ゴム工業は11月25日、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進と働き方改革に関する取り組みが評価され、令和4年度「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」を受賞したと発表した。11月22日に兵庫県公館で表彰式が開催され、表彰状が授与された。
同社は、企業理念体系「Our Philosophy」において、パーパス「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる」と、パーパスを体現するためのありたい姿(ビジョン)「多様な力をひとつに、共に成長し、変化をのりこえる会社になる」を定めており、これらの実現に向けて取り組むことがD&Iだとしている。D&Iを推進するためには、女性活躍の推進は重点課題であり、主に「キャリア意識の育成」「両立支援」「風土醸成/相互理解促進」の3つの分野で取り組みを進めている。
今回の受賞にあたっては、同社は「AIチャットボットキャラクター(通称『チャボ』)の活用」「メンター制度」の2つの取り組みでとくに評価された。
「AIチャットボットキャラクター(通称『チャボ』)」は、従業員が人事制度について知りたい情報を問い合わせできるチャットボット機能をもちつつ、D&Iの情報を知らせる情報発信キャラクターとして、社内で活動している。
メンター制度は、女性のキャリア育成を目的に導入された。相談者(メンティ)が、課長代理以上の先輩社員(メンター)と、これからのキャリアやリーダーシップのあり方などについて対話することで、将来どうありたいのかをメンティ自身が認識し、その実現のため自律的にキャリアを歩んでいけるよう支援する制度となっている。
同社は、ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みをより強力に推進すべく、2022年4月に人事部内に専任組織を設置した。公平な機会の提供(Equity)への取り組みを継続するとともに、個人の成長、ひいては企業価値の向上につながるダイバーシティ&インクルージョンをさらに推進していくとしている。