ポリプラスチックス 中国PNLを移転、能力拡張

2022年11月28日

ゴムタイムス社

 ポリプラスチックスは11月25日、中国江蘇省南通経済開発区北区にあるPolyplastics(Nantong)(PNL)の本社・工場を、同開発区南区に移転し、あわせてコンパウンド能力を拡張する事を正式に決定したと発表した。

 現在、同社グループは富士工場、高雄工場、クアンタン工場、南通工場の世界4カ所にコンパウンド生産拠点を持ち、POM・PBT・PET・PPS・LCPの各コンパウンド製品をグローバルに販売している。

 PNLは2012年3月に設立、中国市場を中心に各エンジニアリングプラスチック(エンプラ)製品の供給を行っている。

 ポリアセタールの生産工場であるPTM Engineer Plastics(Nantong)が、南通経済開発区の方針により同北区にある化学企業の操業停止要請が出されたため、代替能力として同南区に大宝理工程塑料(南通)(DPE)を設立する事を2022年1月に発表したが、PNLも、生産チェーンの効率性を維持するためにDPEに併設する敷地を確保し、移転する事を決定した。

 移転先での商業運転開始は2025年1月を予定している。同時に世界的の旺盛なエンプラの需要に応えるため、コンパウンド設備を増設し、生産能力を年産9000tから2万1400tに拡張する。この増強により中国国内の需要に対する現地生産体制をより一層整備し、リードタイム・輸送コストの削減等の改善を図り、顧客ニーズに応えていく。

 同社は、中国に拠点を持つお客様に対して、上海・広州・深セン・香港・台湾に販売会社を持ち、更にお客様の製品開発段階から技術課題の解決に向けた支援を行うテクニカルソリューションセンターを上海・台湾に有している。既に発表しているポリアセタールの重合能力の増強と、PNLのコンパウンド能力の拡張により、エンプラを活用し、お客様と共に特別な価値を創造するために、同社はコミュニケーションを通じたソリューションの提供を目指していくとしている。

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