主要上場ゴム企業の23年3月期第2四半期連結決算の営業利益をランキングした。21社のうち、営業増益は2社となり前四半期(4~6月)の4社から2社減った。一方、減益企業は19社でそのうち営業損失企業は7社で、前四半期の5社と比べて2社増加した。
上位5社の顔ぶれをみると、前四半期から大きな変動があった。3位のNOKは前四半期の20位から大きく順位を上げた。その要因はシール事業の営業利益が87億円と前年同期の95億円の赤字から黒字に転換したこと。また、電子部品事業も34億円損失ではあるが、損失幅は前年同期から6億円改善したことも寄与した。
増益企業は4位の三ツ星ベルトと5位のバルカーの2社。三ツ星ベルトは同15・0%の増益。原材料価格の高騰や物流コスト上昇などがあったが、自動車用、一般産業用とも増収となり2桁増益となった。
バルカーは同46・2%の増益となった。高機能シール製品など戦略製品の拡販やプラント市場の好転により売上が増加するとともにサプライチェーンの効率化などにより営業利益も大幅に拡大した。
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