合成ゴム特集 日本ゼオン 合成ゴムは全体的に堅調 先を見据えた中長期的な戦略へ

2022年12月06日

ゴムタイムス社

 22年度上半期の日本ゼオンのエラストマー事業のうち、合成ゴムとラテックスの需要動向を振り返ると、合成ゴムでは自動車減産でSSBRなどが影響を受けたものの、HNBR「ゼットポール」は好調に推移した。またACM「二ポールAR」なども受注残を多く抱えており、合成ゴムの需要としては全体的に堅調であった。また原料高騰を受け、4~6月に行った価格改定が売上増に寄与し、増収増益となった。
 汎用ゴムは、半導体不足の影響による新車生産は遅れている一方、中古車市場の好調を受け、リプレイス用の需要が堅調だった。新型コロナによる中国のロックダウンなどの影響も、7月以降は収まりつつあるようだ。
 ラテックスでは、コロナ禍を機に医療・衛生用手袋向けの需要が増え続けていたが、21年の後半から需要が一服したことによる価格鎮静化に加え、中国や韓国など海外競合メーカーの参入が続いたことから供給が需要を上回り、非常に厳しい状況が続いているという。

 

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