横浜ゴムは12月1日、ドイツ自動車工業会が策定した情報セキュリティ評価であるTISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)の認証を取得し、ENX協会が運営するENXポータルに同社のTISAX認証ラベルが登録されたと発表した。
ドイツ自動車工業会はTISAXを設計・設立。運用・審査プロセスをENX(European Network Exchange)協会に委託している。
広範かつ複雑なサプライチェーンを有する自動車業界では、日々高まりつつある情報セキュリティリスクに対してサプライヤーなど取引先のセキュリティ対策の状況を把握することが重要事項になっている。TISAX策定にはこうした背景があり、ドイツの自動車メーカーは新規および継続取引において、共通化された情報セキュリティの保護水準をクリアした証であるTISAX認証の取得を求める傾向にある。
今回TISAX認証を取得したことで、同社の国際的かつ高度な情報セキュリティ管理・運用体制が証明された。また、ENXポータルに登録されることでドイツ自動車工業会に所属する自動車メーカーに当社の審査結果が共有できるようになる。
同社では、2021年度から2023年度までの中期経営計画のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の販売構成比率最大化を掲げ、その施策のひとつとしてプレミアムカーへの新車装着拡大に取り組んでいる。こうした活動の中、ドイツ自動車工業会に所属する複数の世界的な自動車メーカーとも取引があり、取引関連情報を預かる企業としての責務を速やかに果たすべきであると考え、TISAX認証の取得に至った。