①原材料高騰・品不足がゴム業界を直撃
原油・ナフサ価格の高騰に加え、電力費などのユーティリティコスト、物流費など上昇を背景に、合成ゴムなど原料価格や副資材費はこれまで経験したことがないほど急騰した。さらに、半導体の部品不足による自動車生産の減産やウクライナ・ロシア紛争、中国のゼロコロナ政策、異常気象などを理由にサプライチェーン網の混乱が発生し、一部の原材料やグレードでは品不足が続いた。シリコーンゴムやフッ素ゴム、EPDMなどゴム原料に加え、ゴム薬品も不足した。ゴム業界では安定供給を図るため、ゴムシートやベルトやホースなど工業用ゴム製品では22年も製品価格を改定する動きが続いた。
②サステナビリティ経営が広がる
日本ゴム工業会は、2050年のカーボ
2022年12月13日